結婚式費用の後払いサービスとは？メリット・デメリット・利用できない場合の対処法

2021年09月27日

結婚式費用は基本的に前払いですが、中には後払いサービスを提供する結婚式場もあります。後払いサービスの利用にはメリットとデメリットがあるため、事前にチェックしておきましょう。ここでは、結婚式費用の後払いサービスの内容やメリット・デメリット、利用できない場合の対処法について詳しくご紹介します。

結婚式費用の後払いサービスとは

結婚式費用の後払いサービスとは、挙式や披露宴、二次会などの開催にかかった費用を後払いできるサービスです。結婚式費用は基本的に前払いですが、経済的な事情で十分な費用を用意できず、結婚式の内容を妥協せざるを得ないケースが少なくありません。

結婚式費用の後払いサービスを利用すれば、費用面に余裕を持って結婚式を行えます。

結婚式費用を後払いするメリット

結婚式費用を後払いすることには、次のメリットがあります。

結婚式費用の支払いにご祝儀を利用できる

結婚式費用が前払いの場合、ゲストから受け取ったご祝儀を利用できません。後払いであれば、ご祝儀を結婚式費用に充当できるため、経済的な負担を抑えられます。ご祝儀はいずれ手元に入るお金ではありますが、自己資金が少ないために結婚式に十分な費用をかけられない場合は、後払いを選択した方が選択肢の幅が広がります。

新婚生活の準備資金に余裕を持てる

結婚式費用を後払いできれば、新婚生活にかかる準備資金に余裕を持てるでしょう。例えば、総資産が500万円で結婚式費用が200万円の場合、残るお金は300万円です。これを後払いにすれば、500万円をそのまま新婚生活の準備資金に利用できます。

ただし、結婚式費用を一括で後払いする場合は例外です。分割で後払いするのであれば、前払いする場合よりも多くの費用をかけることができます。

結婚式費用を後払いするデメリット

結婚式費用を後払いすることには、次のようなデメリットがあります。

利息がかかる場合がある

結婚式場が信販会社と提携している場合、信販会社のローンを利用することになります。ローンには利息がかかるため、総支払額が前払いの場合よりも高くなるでしょう。例えば、年利10％で100万円を後払いする場合は、100万円×10％÷365日=274円/日の利息がかかります。2年かけて返済した場合、利息は20万20円です。利息を支払ってでも後払いにするメリットがあると考えられる場合にのみ、後払いを選択しましょう。

支払いが苦しくなるリスクがある

一括で支払う予定だった結婚式費用を後払いに変更した場合、支払いが免除されたような気分になり、ローン返済のことを考慮せずに結婚資金を使い果たしてしまう恐れがあります。このような事態は意識ひとつで未然に防げます。

分割払いを選択しても、最終的には元金と利息を合わせた金額を支払うことになるので、結婚資金を使い果たさないようにしましょう。

利用できる結婚式場が限られる

結婚式費用の後払いサービスを提供している結婚式場は限られています。後払いを利用できる代わりに、希望している結婚式を挙げられないようでは元も子もありませんよね。後払いサービスがある結婚式場をピックアップして、最も理想に近い結婚式を挙げられる式場を選びましょう。

結婚式費用の後払いを利用できないときの対処法

結婚式費用の後払いは必ず利用できるわけではありません。分割払いの場合は、審査に通過する必要があります。審査では、過去の金融事故の履歴や借入残高などを調査され、基準に満たない場合は分割払いを利用できません。このような場合の対処法について詳しくご紹介します。

両親から借りる

信販会社ではなく両親からお金を借りるのも1つの方法です。無利息か低金利で借りることで、返済の負担を抑えられます。

フリーローンを利用する

用途自由のフリーローンを自分で契約するのも1つの方法です。銀行のフリーローンは信販会社のローンと比べて金利が低いので、総返済額を抑えられます。ただし、銀行は信販会社よりも審査が厳しい傾向があるため、審査落ちのリスクが高いでしょう。

クレジットカードを利用する

クレジットカードのキャッシング枠や分割払いを利用して、少しでも前払いの負担を抑える方法があります。ただし、いずれの方法でも利息が発生するので、総費用が高くなりすぎないか確認しましょう。また、新婚生活を始めるための家具家電などの代金をカードで支払う場合は、限度額を超えないように注意してください。

まとめ

結婚式費用の後払いサービスを利用することで、ご祝儀を支払いに利用できます。また、資金を手元に多く残すことで、結婚生活を始める際に十分に費用をかけられるようになります。後払いサービスを提供している式場は限られています。まずは式場をいくつかに絞り込むことから始めましょう。