夫婦の共通口座は2つが基本！運用ルールの定め方や注意点も解説

2021年10月16日

夫婦で家計を管理する場合、2人で一緒に使える共通口座を用意しましょう。共通口座の数が多すぎると管理ができなくなる恐れがあります。それでは、共通口座はいくつ必要なのでしょうか。ここでは、夫婦の共通口座のおすすめの数や運用ルールの定め方、注意点などについて詳しくご紹介します。

共通口座の種類と管理方法

夫婦の共通口座は、生活費用と貯蓄用の2つがおすすめです。それぞれの共通口座の特徴と管理方法について詳しく見ていきましょう。

生活費用の口座

生活費用の口座には、家賃や水道光熱費、食費など、生活費を支払うためのお金を入れておきます。お互いの個人用口座から分担して振り込む、月ごとに担当を分けるなどして管理しましょう。給与口座と生活費用の口座を共通すると、振込の手間を削減できます。しかし、生活費以外のお金の管理が難しくなるため、分けておいた方がよいでしょう。

貯蓄用の口座

貯蓄用の口座には、将来的に必要となる教育費や住宅購入の際の頭金、車の購入資金、旅行費などを貯蓄します。1つの貯蓄用口座に貯めてもよいですが、貯蓄の目的別に分けてもよいでしょう。例えば、教育費用、老後資金、住宅と車の購入資金などに分ける方法があります。

共通口座のお金の管理のコツ

共通口座のお金を管理する際は、夫婦で揉めてしまいがちです。管理の際は次のコツを押さえましょう。

生活費用の口座は一緒に管理する

生活費用の口座は一緒に管理して、生活費を2人で把握しましょう。どちらかだけが生活費を把握する場合、予想以上に生活費がかかっていた際に、管理している人の責任を追及することでトラブルになる恐れがあります。2人で一緒に管理すれば、予想以上に費用がかかった際にも、協力して生活費を抑えることができるでしょう。

貯蓄用の口座は定期的に一方がチェックする

貯蓄用の口座は一方が管理する形で問題ありませんが、定期的にもう1人がチェックしましょう。生活費と同様に、思っていた以上に貯蓄できていなかった場合にトラブルになる恐れがあります。定期的にチェックすることで、思っている以上に貯蓄できなかった際に一緒に原因を考えたり協力し合ったりできるでしょう。

個人用の口座を持つ

自分たちの資産が一切なく、全て共通口座に入金する場合、それぞれが好きなことにお金を使えなくなるでしょう。夫婦それぞれが個人用の口座を持つことで、気兼ねなく自分のためにお金を使えるようになります。小遣い制が一般的ではありますが、不公平感が出ないように金額を決めましょう。

また、収入が増えた際は小遣いを先に増やすのではなく、貯蓄や生活費を増やすことを検討してみてください。その上で、余ったお金を個人用の口座に振り込む形にすると、不公平感が出にくいでしょう。

緊急費として使えるお金の割合を決めておく

どれだけ高収入でも、緊急費として使えるお金の割合を決めておくことが大切です。例えば、急に働けなくなって収入が0になった場合、毎月数十万円単位で貯蓄が減ってしまいます。この場合、緊急費として使えるお金が残っていなかったことが原因で、生活が苦しくなる恐れがあります。緊急費として使えるお金は、生活費の3ヶ月分が目安ですが、できれば6ヶ月～1年分は確保しておきましょう。

家計簿アプリを活用する

家計簿アプリは、複数の口座の入出金や毎月の推移が一目でわかる便利なアプリです。アプリによって使いやすさや表示される項目は異なります。中には、レシートを自動で仕分けてくれるアプリもあり、家計簿をつけなくても日々の収入と支出を管理できます。

また、現金やクレジットカードなどの支払方法や株式投資、仮想通貨などに分けて収支を管理できるアプリもあります。

ネット銀行を活用する

ネット銀行は、スマートフォンやパソコンからいつでも入出金状況や残高を確認できます。近年では、地方銀行もネットで残高を確認できるようになっていますが、その機能や使いやすさはまだまだネット銀行に劣っています。

ネット銀行は、振込や振替に24時間対応しているので、夜遅くや早朝でも入出金ができます。まだ、残高に応じて振込手数料が月数回まで無料になるネット銀行もあるなど、経済的な面もあります。

まとめ

夫婦の共通口座は、生活費と貯蓄の2つが基本です。また、共通口座を管理する際は、夫婦で一緒に管理することが大切です。そのほか、ネット銀行や家計簿アプリを活用したり、個人用の口座を作っておいたりと、いくつかのコツを押さえておきましょう。共通口座を正しく運用すれば、短期間でより多くのお金が貯まるようになります。